同窓会活動のご案内

恩師 和氣健二郎先生を囲む会

開催日時 2016年6月12日(日)
会場 白浜医院「スタジオムーミン」
報告者 石橋賢一(医29・昭56卒)

 1977年に第一解剖学教室に赴任された44歳新進気鋭の和氣教授に教えていただいたのが初めての学年の有志で、当時ドイツ語の輪読会をおこなっておりました(早朝だったので柏からの先生には大変であったと感謝申し上げます)。ドイツ語で背景もよくわからず読んだのは肝星細胞を発見したKupfferの原著で、実際はビタミンA貯蔵細胞をマクロファージととりちがえていたわけで、1876年から100年後に日本で輪読されるとは思いもよらなかったでしょう。明治薬科大学で2011年から2年生に「医療の歴史」の科目を教えていますが、学問形成や発見の物語は興味深いものがあります。ぜひ和氣先生には研究者としての視点も入った学生向きの「細胞学の歴史」を上梓されることを希望いたします。
 この輪読会(その後も20年以上継続)の29回生メンバーを中心に村越隆之埼玉医科大学教授をお世話役として、不定期に(前回は2013年)集まっております。「萬年甫・和氣健二郎先生を囲む会」(2008年)(萬年先生は2011年に88歳で御逝去されました)として開催されたこともありましたが、今回は2016年6月12日正午に和氣先生のまた別の顔であるピアノ会顧問としての小音楽会との合同で集まることができました。残念ながら常連である水口、宮崎、日ノ下先生はご都合があわず、川野、村越、槙田、鈴木(白浜:ピアノ)先生が参加できました。そのほかの同期生として泉田(徳永)、東條(墨)、山下(中曽)、さらに演奏者として管野(ギター)、中村(ピアノ)先生が名演を披露し、他に演奏者としては石川史(バイオリン:医49, 小児)、田村郁(ピアノ:医49, 脳外)、西田(堀)美緒子(ピアノ)、苅込志乃(ピアノ:同窓会)の方々がすばらしい演奏を聴かせてくれました。2010年に完成した鈴木真理子先生の診療所(白浜医院「スタジオムーミン」/心療内科・精神科を開業:30人収容で音響がすばらしい)で2時間近くの演奏会後、別室でワインを片手に夕方まで談笑しました。

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