医3回クラス会(Gaudeamusの会)
開催日時 | 2015年11月14日(土) |
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会場 | あるめいだ |
回生 | 医3回クラス会(Gaudeamusの会) |
報告者 | 稲田俊雄(医3・昭30卒) |
ついに4名になった。
平成25年11月14日土曜日の午後、大学構内アル メイダで開いた3回生の同窓会、Gaudeamusの出席者である。この人数が果たしてクラス会と呼べるのか、同窓会報に投稿できるのかが議題になり話し合った結果、写真も添えて投稿すべきとの結論に達した。
1951年、硝煙立ち込めるとまでは言わないが、どこかの兵舎を壊して建て替えた学舎に驚きながらも、それぞれなにがしかの希望を胸に東京医科歯科大学に入学したのは48名の、もう紅顔のという形容詞の不要になった若者たちであった。歓迎の祝辞の中で生化学の宮本彰教授の言葉は忘れ られない。“よう!3回生諸君!これでこの大学も潰れないですむよ!古くからどの商家も3代続けば後は安泰だというからな、それだけ責任も重いよ!” 爾来64年、わが母校は“知と癒しの匠を創造する” というmissionのもと、The Times Higher Education による世界の大学の2014~2015のランキングは世界で276~300、アジアで31位、日本では8位に位する堂々たる大学に成長し発展した。
何処を歩いていても肩身の広い思いをするのは、後輩諸君の並々ならぬ努力の賜物であるが、果たして3 回生がどういう役割を果たしたのか些か心もとない。しかしその問、歴史と伝統の形成に向け果敢にも生きて去って行った26名の級友の命が刻まれ、疲弊した4 名の顔がある。今回のGaudeamusに案内状を発送したのは22名 で、そのうち欠席の返信のあった方は11名。返信の ない方々がなんとか生きていられることを切に希望す る。人の肉体が必ず朽ち果てるごとく、吾が3回生のクラス会もいずれは消滅する運命にあるが、幸いにして吾々にはGaudeamus という旗がある。 この旗は3回生の魂にして永遠に生き続けていくと確信をした4名のクラス会であった。
参加者
後列左より: 鈴木啓央、野村光美
前列左より: 池澤紀郎、稲田俊雄
開催日時 | 2016年10月13日(土) |
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会場 | あるめいだ |
回生 | 医3回クラス会(Gaudeamusの会) |
報告者 | 稲田俊雄(医3・昭30卒) |
どれだけの砲弾が飛び交えば撃つことを止めることが出来るのだろう? そう! ! ボブ.デイランの“風に吹かれて”の一節である。 10 月13 日、昨年のノーベル文学賞の発表には、世界が驚き、嵐のような賛否両論が喧々諤々として渦巻いた。しかし彼の平和を希求する歌と姿は深く胸を打つ。
そんな余韻の残る11 月26 、日私達医科3 回生のクラス会Gaudeamusが大学構内アルメイダで開催された。参加者は写真のごとく昨年の4名から、なんと7名に増殖したのである。特にしばらくぶりの藤田君は奥様同伴で出席され、会に華やかな雰囲気と尽きせぬ話題を提供され異常な盛り上がりを見せた。会たけなわのころ藤田君がこのところ消息に乏しい中井君に携帯電話をされ、みんなで元気な声を聴くことができたのは望外の喜びであった。さらに鈴木君の持参された銘酒ヒガンは Gaudeamusの象徴というべき酒で、その酔いは先に逝った助川、静谷君らを偲ぶよすがともなり仲間の連帯の源をなっている。
今年は二杉君、太田君の訃報が届き哀悼の意を捧げたが、欠席の返信を頂いた6名を除き未返信の7名のGaudeamusの会員の方々のご健康を祈るばかりである。昨年の出席者4名を勘案して今年の開催を危ぶむ声もあったが、Gaudeamusは止めた時に終わるという無言の掟に基づき開催を決定した。果たして何名の方々が参加してくれるのか危倶してはいたが、昨年を上回る参加者を得た。幹事としてはこの上ない喜びであった。
私達3回生のこの衰えを知らぬ活力は人工頭脳や生命科学に毫も依存するものではなく、Gaudeamusの旗のもとに集まっただけの神秘とも呼ばれる力に依って奇跡を起こしたように思える。本当にささやかではあるが静かな誇りを持っている。
参加者
後列左より:野村光美、鈴木啓央、藤田三四子(藤田夫人)
前列左より:若林 玲、柳沢 稔、稲田俊雄、藤田 勉
開催日時 | 2014年11月22日(土) |
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会場 | あるめいだ |
回生 | 医3回クラス会(Gaudeamusの会) |
報告者 | 稲岡俊雄(医3・昭30卒) |
何時ものように幕が開き、何時ものように大学構内の「あるめいだ」で私達3回生のその名をGaudeamusと呼ぶクラス会が11月22日に開催された。ただ何時ものようにいかなかったのは会の直前にもたらされた淺野牧茂君の死の知らせであった。なんといっても彼は私達クラスの中心的存在であり、このGaudeamusの名づけの親でもある。大学同窓会の幹事として活躍もし、クラス会との窓口の役割も果たしてくれていた。惜しみても余りある彼の突然の死であったため、同級生の誰も通夜、葬儀に参列できなかったのは慙愧の極みである。 もともと今回のクラス会のテーマは“秋の暮生き足りしとも足りずとも”という朝日俳壇の投稿匂を85歳の集まりで吟味してみようという名目であったが急遽淺野君とのお別れの会の趣旨に変更せざるを得なかったのである。私達3回生は級友48名、今回案内状を発送したのはつまり生存の確認(?)できた方は22名である。そのうち生き足りて集まりえたもの7名、集まりえなかったもの15名であるが淺野、薄井君(平成26年4月19日白血病にて死亡)を除きそれぞれ満身創疾ながらも生き足りているようである。常出席者の野村君、大東さんらの欠席は一抹の寂寥感を会に漂わせたが、大脳皮質基底核変性症候群などというインターンこの方おまみえしたことのない病気のかたもいらして85年の各々の自分史を顧み、生老病死に思いを致すよすがともなり、いみじくも会本来のテーマに戻り深い思索に耽った二時間であった。出席者は掲載された写真のごとくで皆さん稲田登戸を彷彿とさせる。特に久しぶりの池澤君の出席はともすれば湿りがちな雰囲気に一筋の光明を灯してくれたように思う。昨年は静谷君を失い、今回は淺野君とクラスの重鎮を次々亡くし悲嘆にくれる。今にして思うと淺野君は畏友であると同時に、あの優しいまなざしは慈父のようでもあり、私たちGaudeamusの行く末をじっとも見守ってくれるのかもしれない。
参加者
後列左より:鈴木啓央、小泉一郎、若林 玲、池澤紀郎
前列左より:稲田俊雄、柳沢 稔、(淺野牧茂:遺影)、真弓定夫
*なお浅野君の遺影は昨年のGaudeamus会の集合写真からプリントしたものである